よくみられるランニング障害

Commonly Seen Running Injuries

ランニング障害の基礎知識/ Running Injuries 101

障害の起こりやすい部位

ランニング障害が起きやすい箇所としては以下の部分が挙げられます。

  1. 膝 = 25%
  2. 下腿 = 20%
  3. 足 = 16%
  4. 足首 = 15%
  5. 上腿 = 10%
  6. 股関節 = 7%
  7. 腰部 = 7%

よく見られる障害

よく見られるランニング障害は以下のものです:

  1. 膝蓋大腿関節痛症候群(PFPS) (32.2%)
  2. 脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)(Tibial Stress Syndrome) (17.3%)
  3. アキレス腱炎 (Achilles Tendinitis) (7.2%)
  4. 疲労骨折 (Stress Fracture) (7.2%)
  5. 足底筋膜炎 (Plantar Fasciitis) (6.7%)
  6. 腸脛靭帯炎 (ITBFS) (6.3%)
  7. 膝蓋骨腱炎 (Patellar Tendinitis) (5.7%)

主な障害の症状を知ることで医療機関で早めに適切なサポートを受けられるようにしましょう

これらのランニング障害の症状、原因ついて以下に挙げておきます

膝蓋大腿関節症候群(PFPS)

症状:膝蓋骨(膝のお皿)の周辺の痛み

原因:膝の周囲の腱、関節包などの組織の炎症

腸脛靭帯炎 (ITBFS)

症状:膝の外側の痛み

原因:腸脛靭帯という太腿の外側の膜が膝の外側の骨の外側に擦れることで起きる炎症

脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)

症状:脛の内側の痛み

原因:足首、足趾を曲げる筋肉の付いている部位へのストレスによる炎症

アキレス腱周囲炎 (Achilles Tendinitis)

症状:アキレス腱が踵の骨に付く個所周辺の痛み

原因:ふくらはぎが踵に付く部分へのストレスによる炎症

足底筋膜炎 (Plantar Fasciitis)

症状:足の裏側(内側)の痛み、踵に近いほうに痛みが出ることが多い

原因:足部の裏側を走る足底腱膜へのストレスによる膜の炎症

脛骨疲労骨折 (Tibia Stress Fracture)

症状:体重を掛けた際やジャンプした際に脛(脛骨)上のピンポイントの痛みや響き

原因:その骨に掛かるストレスにより骨が疲労し、骨折に至っている

モートン神経腫

症状:足部の前方部位の痛み

原因:骨と骨との間にある神経にストレスが掛かり引き起こされる神経痛

梨状筋症候群

症状:お尻の中央から下への痛み

原因:臀部の奥を通る神経(坐骨神経)をその上を通る梨状筋が硬くなり、圧迫することによって起きる神経痛

ハムストリング挫傷

症状:裏ももの痛み

原因:裏ももの筋(ハムストリング)が伸び切ってしまうことで起きる筋の損傷

後脛骨筋腱炎

中足骨疲労骨折

足根洞症候群