ランニング障害のメカニズム

Mechanisum of Running Injuries

Photo: Running Shoes by Josiah Mackenzie (2009)

ランニング障害のメカニズム/ Mechanism of Running Injuries

ケガ(傷害)と障害は違います。ケガ(傷害)は突発的、アクシデントによって起こり、防ぐのが難しいものです。これに対して障害は多くの場合、発症までに時間がかかり、防ぐことが可能なものです。

ランニング障害の発症に影響を与えるものとして:

  • ・姿勢(アライメント)
  • ・フォーム(バイオメカニクス)
  • ・筋力(ストレングス)
  • ・柔軟性(可動域)
  • ・練習(ランニングのスピード、距離、頻度、回復の為の休息)

が挙げられます。

Aさん:バイオメカ(走り方)、アライメント(姿勢・身体の構造)も中程度の問題があるが、筋力、柔軟性の問題は少ない、多めのランニングをしてランニング障害を発症

Bさん:バイオメカ(走り方)、アライメント(姿勢・身体の構造)の問題は小さいが、筋力、柔軟性に中程度の問題、多めのランニングをしてランニング障害を発症

Cさん:バイオメカ(走り方)、アライメント(姿勢・身体の構造)、筋力、柔軟性の問題は小さいが、ランニングにより大きなストレスを掛けてしまい、ランニング障害を発症

Dさん:バイオメカ(走り方)、アライメント(姿勢・身体の構造)、筋力、柔軟性それぞれに中程度の問題があるが、ランニングによるストレスは殆どなく(あまり走らない)為、ランニング障害の発症に至っていない

しかし、あなたが、どんなに姿勢がよく、柔軟性があり、効率の良い走りをしていても、身体が耐えられる以上のランニングを行って限界(閾値―Threshold)を超えたら、ケガが起きます

あなたのレベルを知った上で改善できるもの(筋力や柔軟性など)を向上させることでより多くのランニングが障害の発生なく出来る可能性があります

Adapted from ”Reed Ferber: Treatment of running injuries using gait analysis”

http://www.humankinetics.com/AcuCustom/Sitename/DAM/134/HK_Webinar_Ferber_2015.pdf